オーストラリアのワインを飲む

オーストラリアのワイン

日本ではワインといえばフランスやイタリアやドイツといったヨーロッパのものや、手頃なワインではチリが人気なようですが、 オーストラリアはワイン輸出量がなんと世界第4位、そして生産量は世界第6位らしいです。 最近は世界のワインコンクールでも受賞するぐらい上質なオーストラリアワインもあったりなんかして、 ワイン人気も上昇とか。オーストラリアのワインは手頃な値段でもおいしいので、オーストラリアに来た際にはぜひお試しください。

シドニーのレストランに行くときにはワインを片手に行きましょう。 レストランでワインを頼むと結構高いですが自分で持っていけば大分安く済みます。 シドニーには酒屋がとても多くあるので大体の場合はレストランの近くにあって簡単にワインを持っていくことができます。

なんといってもオーストラリアのワインは値段が安いのが非常に嬉しいところ。日常飲むテーブルワインは10ドル前後だし、ボトルショップには20ドル以下のワインがたくさん並んでいます。時々ボトルショップでワイン1本2ドルなんてのもあったり。ただし1本20ドル以上になるとワインの質もグッとあがっておいしい、といわれますが私自身はいつも日常は20ドル以下のワインばかり飲んでて、時々ワイナリーに行った時だけもう少しいいワインを買ってくるようにしています。日本でワインっていうとなんか構えてしまったり高級ってイメージがあるんだけど、オーストラリアのワインは安いため、自宅で気軽に食事する時に飲んだり晩酌したり、とっても庶民的なものです。

オーストラリアで外食する時にワインを飲むことはごく一般的なことで、たとえ1人10ドルぐらいの外食であってもワインを飲みながらってパターンも全然おかしくないです。シドニーでは西洋料理だけでなく、タイ料理やベトナム料理や日本食を食べながらワインってパターンはすごくポピュラーなもの。ちなみにレストランには酒類取扱いのライセンスがあるところとそうでないところがあって、BYOと書かれたレストランへは自分で好きなワインを持ち込むことができて、ちょっと安上がりになります。

ちなみにオーストラリアワインの種類では、シャルドネ(Chardonnay)とシラーズ(Sharaz)がいいらしいです。

日頃から自宅で飲めるお手頃価格のオーストラリアワインを紹介します。 どのワインも街中のボトルショップ(酒屋)で買えるので、レストランへのBYOやホテルでの晩酌や食事のお共に、よかったらお試しください。

ジェイコブス・クリーク(Jacob's Creek)のワイン

ジェイコブス・クリーク(Jacob's Creek)のワイン

一時期は世界で一番売れてるオーストラリアワインがジェイコブス・クリーク(Jacob's Creek)のワインだったこともあったらしいです。 ジェイコブス・クリーク(Jacob's Creek)のワインは誰が言ったか価格以上の価値があるっていわれるらしいですが、 セミヨン・シャルドネ以外にもセミヨン・ソーヴィニオン・ブランやシラーズや、7,8ドルぐらいグレードを上げたリザーブ・シリーズ(Reserve)なんかも人気です。 確かにどれも値段の割に飲みやすい味なので、気軽なホームパーティーにも持って行きやすいかも。シドニーというかオーストラリアのどこのボトルショップ(酒屋) でも買える人気商品で、一番下のランクのワインだと値段はどれも10ドル前後なので自宅でちょっと飲むにもいいですよ。

ジェイコブス・クリーク(Jacob's Creek)のスパークリングワインのロゼ(Jacob's Creek Sparkring Rose)もあります。 まず淡いピンク色という見た目がめちゃくちゃかわいいです!やわらかなサーモンピンク色で女性ウケ間違いなし。 飲みやすいためグイグイ飲めちゃいます。 ちなみにこのスパークリングワインはシャルドネとピノ・ノアールというブドウの品種から作られてるらしく、値段は10ドル前後で買えます。

ペンフォードのワイン(Penfolds)

ペンフォードのワイン(Penfolds)

ペンフォード(Penfolds)といえば オーストラリアで最も古い歴史をもつワイナリーです。ペンフォードのグランジは オーストラリアワインの最高傑作らしいですが、 1本3万円近くもするので、当然のことながら私は飲んだことありません。。。そんなペンフォードにはお手頃価格のワインもあって、写真の赤ワインは25ドル前後ながら、 濃厚で深いコクがあり、香りもいいです。 ペンフォードは白ワインもあるんだけど、やっぱり赤ワインが人気のようです。ペンフォードのワインを置いてないボトルショップ(酒屋)は絶対ないぐらいオーストラリア国内で人気の赤ワイン。

オーストラリアらしいワイン「カスクワイン」

オーストラリアらしいワイン「カスクワイン」

カスクワインとはワインが紙パックに入ったもので、オーストラリアらしいワインです。値段はすっごく手頃で、4リットルで13,14ドルだったり、2リットルで11ドルもすればカスクワインのなかの高級品的な存在になります。値段が信じられないぐらい安いので、学生のホームパーティーや安く済ませたいバーベキューや晩酌には強い味方です。ボトルショップ(酒屋)にはカスクワインばかり並んだコーナーがあるので、いろいろ探索してみてください。こんなに入ってこの安さかあ、、、なんてちょっと怪しい気もしなくもないカスクワインもあります。

カスクワインは紙パックになった箱のなかにワインの入った銀色のビニール袋が入ってて、箱についた栓を開けてグラスへワインを注ぐという具合になります。 とりあえず2リットルとか4リットルとか量が多いから、どんどん何倍でも注げます。 ワインの量が少なくなってきたら箱をべリべりっと破って、ビニール袋のワインを最後の1滴まで絞り出しましょう。 栓がついてるし、銀色のビニールはワインを注ぐ度に小さくなっていくので、飲みかけワインの保管にも便利です。 写真のワインは過去にイヤー・オブ・カスクワインに選ばれたもので、はカスクワインのかなでも特にクオリティが高いです。 シドニーならどこのボトルショップ(酒屋)でも買えます。

シドニーで気軽にワインテイスティング

グッドフード&ワインショー(Good Food & Wine Show)

グッドフード&ワインショー(Good Food & Wine Show)
オーストラリアの各都市で毎年1回開催される食べ物とワインのショー。 お気軽な気分でワイン・テイスティングできます。ワインテイスティングの方法はこちら

シドニーでは今のところダーリング・ハーバーのエキジビションセンターで毎年開催されています。入場料を払う必要があるんだけど(30ドルぐらいだったかな?)、ディップやオリーブなどおいしい食べ物を食べたりいろんな種類のワインがたらふく飲めたり、料理ショーを見たり、入場料を払っても絶対にそのもとは取れます。気に行ったものはその場で購入できます。楽しいからぜひ行ってみてね。

ハンターバレーでワイナリー巡り

ハンターバレーでワイナリー巡り
シドニーから車で約2時間ほどのところにハンターバレーというワイナリー地帯があります。ハンターバレーには大小約80ぐらいのワイナリーが点在していて、各ワイナリーが作ってるワインを無料でテイスティングすることができます。近所のボトルショップ(酒屋)で買えるワインもあればワイナリーでしか飲めないワインもあったりして、たらふくワインは飲めるし、ワイン好きじゃなくてもとっても楽しく過ごせます。ハンターバレーのおすすめのワイナリー情報はこちら

シドニーコミュニティースクールのワインコース

シドニーコミュニティースクールのワインコース

シドニーでワインを飲んでるうちに、せっかくだからもうちょっとワインについて知ろうかなって気分になりワインスクールに行ってみました。

シドニー・コミュニティースクールには良心的な値段でいろんなショートコースがあって、誰でも参加することができます。 私が取った「An Introduction to Wine Appreciation」というワイン・コースは全部で週1回ずつ2時間の合計7回で、受講料は200ドル弱でした。 コース受講料には右の写真のようなワイングラス6個のセット、プリントアウトされたテキスト、そして毎回6種類のワインテイスティングが含まれています。 先生の説明を聴きながら2時間ゆっくりと時間をかけて順番にワインを飲んでいきます。 ワインは好きな時に自由に飲めるし、各自用意したクラッカーやチーズを食べながら、かなりリラックスした楽しい雰囲気です。

このコースはなんといっても毎回6種類のワインが飲めるってこと!なので味の比較が初心者なりにできたり、好きなタイプのワインがわかったり、 こんな種類のワインもあるんだって知ったり。こういう機会ってめったにないですよね。コースは例えば白ワインの日、赤ワインの日、スパークリングワインの日、デザートワインの日、ってな感じにわかれています。右の写真は白ワインの日にテイスティングしたワイン。このワインスクールに行くまではグラナッシュって品種とかあるなんて知らなかったし。余ったワインは受講生がお土産として持って帰れます。おすすめコースなのでぜひ受講してみてください。

おすすめのワインに関する本

よりワイン通になりたくなりワインの本を買って読んでみました。 以下はワイン初心者の学習に良かったなって思えたおすすめの本です。

はじめてのワイン
ワイン初心者用に分かりやすく書かれてます。フランスを中心にイタリア・ドイツ・スペイン・ハンガリー・アメリカ・オーストラリア・日本など、世界各地の産地別のワインの特徴やラベルの読み方、ワインの種類、ワインの楽しみ方など、豊富な写真と絵付きで解説されてるので読みやすいです。ソムリエの人が監修してて、各ワインの適温やテイスティングの仕方やワインにマッチするメニューなども載ってて、気軽に読むことができます。ラベルの読み方の話はちょっと退屈かな。



ワインを飲みにオーストラリア
オーストラリアのワインについて書かれた本です。こんな本が日本語で出版されてたなんて、日本でもオーストラリアのワインって結構知名度あるみたいですね。作者がなんとなく気取った感じじゃなくてよかった。オーストラリアワインは値段的にも手頃でおいしいため初心者にもおすすめらしく、作者がオーストラリアのブティックワイナリーを訪れた時の話とか、オーストラリアらしいワインの楽しみ方とか、シドニーでワインと食事が楽しめるおすすめレストランとか。ラベルの読み方とか産地の特徴とか硬い話はいっさい抜きにして、ワインを楽しむことから始めようよってスタンスでなので初心者のお勉強嫌いにはたいへん読みやすかったです。作者おすすめのオーストラリアワインも紹介されてたので今度試してみたいと思ってます。10ドル前後が自宅で晩酌用、30ドルまでがちょっとしたホームパーティー、30ドルに達すると記念日とか特別用っていう経済感覚も共感できます。



ワインのこともっと知りたいっ
ワインのおいしい入門講座、ってキャッチフレーズのわりに、飲んでるワインが「シャトー・ラトゥール」だったり「ロマネ・コンティ」だったりでワイン初心者の域からははるかに超えたもののような気が。。。きっといいワインを最初から飲んだ方が舌が肥えるのかもしれないけど、でもワイン初心者がそんな高いワインを飲むわけにいかないって読みながら思った。しかもフランスの3つ星レストラン「ボワイエ」で食事してたりして初心者用とは思えない内容でした。ワインを立て続けに数種類飲む場合は、後になるにつれて徐々に上質のワインにしていったほうがいいらしく、作者曰く「ワインは後戻りできない」らしいです。フランスへ取材に行った時の話やフランス人の友達とのエピソードを軸に書いてるので、フランスの日常生活とかが好きな人にはおもしろいかも。



Don't Buy Wine Without ME
オーストラリアの普通のワインショップや量販店で誰もが買えるワインを紹介。もちろんワインはオーストラリア産のものがほとんどで、少しだけフランスのワインとかドイツのワインが紹介されてます。作者が実際に飲んでみた評価を5段階表示。よくあるワイン・ガイドブックってちょっと通な感じで硬い感じのが多いけど、この本のコメントはもっと気軽で砕けたノリで親近感があっていいです。値段と写真もついてるし、紹介してるワインは20ドル以下がほとんどなので、ワインを買うときの参考になってかなり使えます。

白ワインの種類

シャルドネ(Chardonnay)
白ワインのなかでは一番人気で、白ワインのなかではコクのあるまろやかなワイン。全体的に辛口で、熟成すると味わい深い。クリーム系のパスタによくマッチする。

リースリング(Riesling)
甘口から辛口までバラエティーに富む。酸味のある味で、アジア系の食事、特にタイ料理などにマッチする。オーストラリアだと南オーストラリアのリースリング・ワインが人気。

セミヨン(Semillon)
辛口タイプが多く、軽くて爽やかな味わい。ハンターバレーのセミヨンは評価が高い。

ソーヴィニオン・ブラン(Sauvignon Blanc)
フレッシュでフルーティーな味わいで飲みやすい。オーストラリアでは西オーストラリアのものが人気だが、ニュージーランドのマールボロ(Marlborough)が国際的に評価が高い。

赤ワインの種類

シラーズ(Shiraz)
うー重たいなあ、って感じ。スパイシーで強い癖のある味。オーストラリアの代表的品種でハンターバレーやバロッサバレーのが有名。ステーキやビーフシチューにマッチする。

カルベネ・ソーヴィニオン(Cabernet Sauvignon)
濃厚でコシのあるタンニンが特徴。深くまろやかな味。クナワラやマーガレット・リバー、ヤラ・バレーのものが人気が高く、熟成するほど味わいがでるタイプ。

ピノ・ノワール(Pinot Noir)
タンニンが少なく、なめらかで口当たりがよくて、上の2つよりソフトで色も淡い。西オーストラリアやビクトリア州のが有名。20ドル前後で安くておいしいワインが見つけにくい。

メルロー(Merlot)
ボルドーの基本品種でタンニンや酸味が少なく、まろやかで口当たりがいい。軽い感じで初心者に飲みやすい。マーガレットリバーやヤラバレーのが有名。

オーストラリアワインについて

オーストラリアワインの歴史
オーストラリアで最初にブドウの木が植えられたのはイギリスからの入植者がシドニー港に上陸した1788年のことです。 1800年代から始まったブドウ栽培とワイン作りは、1890年代に入ってから本格的に各地で進められていきます。 イギリスのブドウ栽培とワイン醸造の伝統をオーストラリアの気候と土壌に適合させ、 オーストラリアのワインは独自の発展を記録してきました。 現在では世界第4位というワイン輸出国に成長し、シドニー近郊にも多くのワイナリーを訪問することが可能です。

オーストラリアワインの産地
オーストラリアにはワイナリーがたくさんあります。代表的なワイン産地としては NSW州のハンターバレー、南オーストラリア州のバロッサバレー、西オーストラリア州のマーガレットリバーやスワンバレーなどがあります。 オーストラリアのワイナリーでは気軽に無料でテイスティングができるので、是非試してみてください。ワインに興味ある人はもちろん、ワインに興味がなくてもかなり面白くて、 「よーし今日からワイン通になるぞ」って気分になります。

オーストラリアワインの特徴史
オーストラリアのワインはまず値段が良心的!1本10ドルぐらいからワインがいっぱいあって、 値段の割においしくて飲みやすいものが多い。1本20〜30ドルぐらいになればさらにおいしくなります♪ 個人的に50ドル以上のオーストラリアワインは飲んだことがないのでコメントできないけど、10ドルから30ドルのワインが主流です。 オーストラリアワインはおいしいっていうとワイン通やヨーロッパの人から突っ込まれそうなので、 ここでは安いわりにおいしいってことにしますが、ぶっちゃけ平均的日本人の味覚ならオーストラリアワインはおいしく楽しめます。 そういえばフランス人の友達や知り合いでオーストラリア・ワインを飲んでる人を見ません。私がシドニーで出会ったフランス人はみんなビール飲んでます。 フランス人=ワインだろうが!と思うんだけど、彼ら曰くやっぱり慣れ親しんだおフランスのワインとはどうも味とか喉越しが違うらしいです。 でも、私のようなワイン初心者にはオーストラリアのワインはうまいよ!